Run for Self-actualization

2006年から走っているランナーのblog。もう一花咲かす!

第64回福岡国際マラソン

(レース内容 編)

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会場でtakeshiさん,さとしさん,パパランナーさん,43おやぢさん,ヨーイチさんと合流。福岡の先輩にはいろいろ教えてもらう。

応援のこじこじさんやきくりんさん,サプライズのゆんちゃんにもあってパワー注入。

スタートに立つとやっぱり後ろ人がいない。でも,振り返ったのはスタート前のこのときだけ。スタートすれば後ろがどうかは関係ない。

■~5km,18:44(18:44)

最初はさすがに混雑するが視界の端にパパランナーさんを見ながら淡々と進む。2kmが7:31。スタートロスを考慮すると良い。

公道に出ると予想より多い沿道の応援と予想より多い日陰に多いに勇気付けられる。5kmは18:44と完璧なペース。体は十分に動いているし足裏はもう大丈夫そうだ。

■~10km,18:51(37:35)

順調で早くも30km以降のイメトレをはじめた矢先,8km過ぎの交差点を左折したところ強烈な日差しを受ける。一気に集団のペースが下がる。

8kmは3:45/kmで通過したのに早くも想定から遅れ始めたことに不安になる。一番怖いのは気持ちで負けて勝負すらできないこと。

■~15km,19:01(56:36)

集団とイマイチペースが合わない。かといって楽々前の集団に入れるわけでもなく弱気になっていた。

この日の持ち物はパワージェル1,エンライテン1,アミノバイタル粉1,痛み止め1のつもりだった。暑い+給水水のみということで早めにエンライテン補給しようと思ったが,ない!直前にアームウォーマーやめてランパンのポケットに入れ替えた気になっていたが?この暑さにお守りがないことに動揺してしまった。

事前のシミュレーションでは19:00までは許容するつもりだったが,5,10,15と順調に落ちてきたことにさすがに焦る。

■~20km,18:55(1:15:31)

貯金を使いながらは良いけれど,借金抱えながらはきつすぎる。ここで落とすわけにはいかない。別府大橋でフォームを切り替え,一気に先の集団に取り付く。目標はHarriersのKONちゃんだ。ここからずっと背中見ながら進む。

TVで見てた並木やビルの谷間を通りかなり気分が良い。きくりんさんの応援を受ける。ここでのラップは気にせず,ひとまず中間点の状況を見ようと思う。

■~25km,18:42(1:34:13)

ハーフ通過1:19:37,余裕20秒ちょい。もう少し余裕がほしかったけれど今はこの良い流れに乗ろう。中心部を抜けて徐々にがんばりどころの直線区間に近づいていく。

ハーフ過ぎでアミノバイタル粉を摂る。水しかないこのレース。少しでも足しになれば良いが。。あとはなけなしのパワージェル1個か,こんなところでプレッシャー感じるならもう1個もってくればよかったと後悔する。

後から見ると20~30kmのペース押し戻しが一つのポイントだっただろう。

■~30km,18:54(1:53:07)

takeshiさんの背中が見えてくる。takeshiさんには盛んに声援が飛んでいる。私も声をかけに行ったら勢いあまって集団から飛び出してしまった。ここまでずっとKONちゃんの後ろにいたのに,一時的に前に出て,また瞬間で飲み込まれ逆に徐々に遅れをとりはじめた。。。ちょっとこれが無駄な動きだったかと思う。脚に力が入らなくなってきた。呼吸も少しきつい。予定より5kmくらいきつくなるのが早い。

30kmは1:52:30が理想の通過タイム。最低1:53:30と思っていたので,30秒ある(本当は約20秒だけど)。あと35,40で15秒ずつ失っても何とかなるか。がんばってもギリギリになりそうだぞ,これは。

■~35km,19:15(2:12:22)

31km過ぎの折り返し,ほとんどのランナーの表情が苦しそう。私も苦しい。首が倒れ,背中は丸まり気味だ。パワージェル摂ったけど状況変わらず。脚に力が入らない。このあたりは海に近い地域で大小の川があり,ほんの少しのアップダウンを伴うが,一つ一つが堪える。上りきったところでペースが落ち,集団に飲み込まれるのは精神的にもよくない。

この5kmのラップだけ見れば先行きかなりきつい。けれど,苦しいところでこじこじさん,あゆりんさんやゆんちゃんの応援をもらい,瞬間的に盛り返す。我慢するしかない。なんとかしなければならん。あきらめたら終わりだ。でもできるか?まだ届く範囲だろう?設定タイムは端数の関係で少しだけ余裕があるはず。何より,周りよりまだ脚は動いてるじゃない?

■~40km,19:07(2:31:29)

救いが現れた。イキの良いランナーが二人どんどん周りを抜いていくのに着くことができた。この人たちにいけるところまでついていこう。気持ちが楽になったのか呼吸も脚も少し復活した気がする。

ここでくらいついたのが勝負の分かれ目だった。

37kmをひとつの目安にしていた。ちょうど2:20:00くらい。5.2kmを20分で走れば。19:10+0:48ならなんとかいけるかもしれない。

ただ,しばらくついていた2人も最後の力を使っていたのか,だんだんと脚色が怪しくなってくる。39kmで別のランナーを利用する。もうなりふり構ってられない。最初は残り3kmになったら何があってもギアを変えるって思ってたけど,まだダメだ。ペースはそんなに落ちてないはず,40kmでの判断でもまだ遅くない。

■~フィニッシュ,8:16(2:39:45)

40kmの通過で残り8分半しかない。私のこれまで最速のラスト2.2kmがそのくらいだったはず。つくばはノリノリだったけど,今は瀕死だ。今までより明らかに出力上げて最後の勝負!沿道の応援も何かを言ってくれているが,怖い。40分切れる!と言っているのか,もっと上げろといっているのか,純粋な声援なのか?今は自分走りをするのみ。

41km時計に目をやると3:41!ここで確信した。TVで見てた小刻みなカーブと競技場へ向かうアプローチ,takeshiさんが朝言ってた,ここはもうビクトリーロードだよって,駆け上がる力がある!

最後まで力を抜かず走りきるのみ!ラスト200で残り1分の表示を見たとき,本当にギリギリだ,って怖さを感じたけれど,40分切には間違いない。ほっとしたのが一番の気持ち。

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暑さの影響はそれほど感じなかったけれど,前半積極的に行った人は大幅にペースダウンしているのを多く見ました。

その中で前後半1分以内の差でいけたのは,展開にあわせた走りができたのかなと思います。

レース前から多くの応援メールやコメントをいただき,とても励みになりました。ありがとうございました。いけるいけると言われることで,その気になって,十分にやれる実力があるって思い込むことができました。

国内最高峰レースのひとつである福岡国際マラソンは,コース,応援の数,質ともに今まで出たレースで最大級でした。食べ物もおいしいし,まだまだ見てまわるところがありそう。来年はまたさらに多くの仲間とスタートに立ちたいです。