Run for Self-actualization

2006年から走っているランナーのblog。もう一花咲かす!

第68回福岡国際マラソン

毎年最大の勝負レース。

コースも展開も経験済み。

加えて十分に練習してきた自負もある。

目指すはベスト、そしてもっと高い記録のみ。

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<目論見>

昨年前半積極的にいき後半苦しんだので、今年は後半勝負型にしたい。少しゆとりを感じつつ18分ちょいで5kmずつ刻み76分15秒あたりでハーフを通過できれば非常にいい。

31kmで折り返してから先行するランナーをどんどん抜いていく展開が理想だ。

<レース展開>

周囲につられないように気をつけるが最初1kmは3:35。速い。そしてフルを走る体感ではない。仲間の背中も見えるが、ここは自重した。3kmくらいで落ち着いてきて18分1桁を刻む。当初予定していた通りだ。3~10kmくらいは余裕が幾分あったが、昨年・一昨年よりはややきつい。

10km過ぎで東向きに曲がってからがいつも苦手なところ。今年も手を焼いた。集団が小さく、位置取りに苦労する。前に出たり横に出たりと落ち着きがなかった。50mくらい前におそらく18分ペースの大集団が見えるがあそこまでは追えないな。我慢の区間だった。15kmが54分を大きく超えていたことで、ひそかに持っていた上限目標の32分カットは来年以降に持ち越しだと認識した。

15kmを過ぎると若干ペースが上がり、17kmで一人飛び出していった。ここがひとつの分かれ道。私は少し迷ってから18kmで集団から出て、けれどやっぱり単独走がきつく、すぐに元の集団に吸収された。吸収されたけれど、集団のペースも上がっているわけではない。15~17kmを7:03でいったのに、15~20kmは結局18:09かかっている。(17~20kmは3:40オーバー)

予想通り20kmを過ぎると集団のペースがキロ2~3秒落ちてきた。いつもならここで巻き返しを狙うが、今年は単独でアクションを起こす余力がないので、18:20のこの集団でできるだけ残距離を稼ぐ作戦に変更した。前半1:16:30は昨年の10秒落ち、当初の理想より15秒遅れ、しかしここから5km10秒ずつの落ちなら前後半1分差。フィニッシュタイムも悪くないだろう。

ある程度は作戦は当たっていた。沿道からの応援もあり少しの間余裕を取り戻すことができた。しかしまた悪い癖で、集団から落ち着きなく出入りしてしまい、程なくきつくなってきた。なかなかいい展開を描けない。決して速いペースではないのにどんどんきつくなってくるのは、、、30km手前なのにどうするんだという感じ。折り返しでは数人の仲間を確認したが、思ったより遠い。ここからどうなるのか。

折り返し前後で弱気になったのか塊で抜かれた。しかしこれをきっかけにしてもう一度気持ちを入れ替えられた。20~35kmまではきついながらペースは形にできたのは今回頑張ったところ。だんだんとパスできる人数が増えてきた。あとは、時計との勝負。もう、1秒でもベスト更新できれば素晴らしい。

37kmでベストまで19分半程度あり、なんとかなりそうかと希望を持ったが、実はこの見通しが甘かった。3:40ペースで走れればいけるが、35km以降ペースが3:45まで落ちていた。残り3km、40km地点とフィニッシュが近づくにつれ見通しも悪くなっていくが体が言うことを聞かない。40km通過でベストまで残された時間は8:02。これって、不可能な数字ではない。昨年もこれくらいで走れている。しかし、なぜか強気になれなかった。

できる限りの走りはしつつ、何処かで厳しいかな。とも感じつつ、最後までやるだけのことはやった。

結果としては2:34:32

18:08-18:04-18:06-18:09-18:20-18:26-18:23-18:48-8:08

(前半1:16:30後半1:18:02)

ベストには6秒届かなかった。

精一杯やったが、どこか噛み合わなかったなという感想が残る。

目論見に対して、ハーフ通過はそん色なく、折り返してからどんどん抜いていくのも実現できたけど、肝心の余裕がなかったのでペースを押しとどめられなかったのだろう。要因をゆっくり振り返りたい。

だから、最大限の喜びはないけれど、フィニッシュラインを過ぎてしばらくの間、走ってきた仲間と合流して語り合うひと時は最高だった。

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