Run for Self-actualization

2006年から走っているランナーのblog。もう一花咲かす!

第65回 福岡国際マラソン(レース編)

2回目の出場となる福岡国際マラソン。今年はいい練習ができたので、どんな走りができるか期待を胸に臨みました。出場する仲間とも近い位置で走ることになるだろうし、どんなことを感じ、どう自分の走りにつなげられるか楽しみでした。

果たして、これまで10回以上フルを走ってきたうちでもっとも苦しいレースとなりました。前半1:18:08、後半1:26:39、フィニッシュ2:44:47と、後半大きく失速。

ラソンの怖さを改めて感じ、もがき、それでも何とか完走はしました。積み上げてきた練習のことを思うと無念はありますが、得るものも確かにあった。そんなレース、一日でした。

まず、レース内容のみを振り返ります。

◆25kmまでの5kmラップ(18:31-18:33-18:32-18:27-18:29)

スタート直後開いた空間を自然と進むと、周りに400番台が増えてきて(自分は500番台)、やや積極的に行っていることを認識する。ゆったり入っているというよりはすこし頑張っている気もするが、事前に想定していた18:30ペースだったので、今日はこのペースで行けるまで行くことにした。

最初はtakeshiさん、ぱっきーさんの後ろにつけていた。徐々にtakeshiさんは遠ざかっていくが、8-9kmの給水でRIKIくん、テツヤンさんと一緒になり集団で走る。「じれさん!」という声も聞こえたので、きっと近くにいるんだろう。ぱっきーさんの「最後まで行きましょうね!」の声に応える。そこで力をもらい、10kmからは自分が前に出て行く。体感を信じ、かつ昨年15kmのラップが落ちたことに対して事前に気持ちを入れるためだ。余裕があるわけではないが、安定して走れているので、最後までではなく目前の1kmをしっかりと刻んでいこうと思う。

18kmの応援隊に元気な姿を見せられた!この当たりがもっとも調子よく、ハーフにたどり着くと1:18:08。後半1分落ちで37分切れれば最高!でなくてもいい結果が期待できる。

ただ、ここまでで早くも脚の余裕がなかった。集団を引っ張る形でいたのが、気を抜くと飲み込まれる。5km毎の途中3km地点で時計を見ても数秒落ち、我慢できるのか、スタート後一貫してある胃のむかつきがまだ治まらない。

◆25kmからのラップ(19:14-20:41-22:25-9:55)

25kmを過ぎ千鳥橋から香椎までの長い長い直線。いかにも苦しくなってきた。25-27で7:30(@3:45)RIKIくんの集団は前に消えつつある。せめて30kmまでは形にしようと、もうゴールのことは考えていない。ここまではテツヤンさんと一緒の旅路だった。

30km以降はまさに地獄。まったく平和台までの道程が描けない。抜きざまに声をかけてくれたじれさんに、KONちゃん、ぱっきーさんに、数秒間ずつ何とかくらいつくも、踏みとどまることができなかった。そういう練習をしていなかった。さとしさん、そして、見事に力強い背中を見せてくれたパパさん。。それを見せられてもこんなか?俺は。目指してた「妥協ないレース」って何だろう?収容される予感に半分くらい支配される。

けれどまだ救いはあった。この日、秒、分刻みで福岡市内を駆け回り、多くの場所で力をくれた応援隊が35km過ぎのきついところで並走してくれた。私は、応援してたら仲間の苦しい姿に「もういい、よく頑張った」とOK出してしまうと思う。ところが「まだいける、絶対最後まで行くよ」って。時に、こういうメンタリティでないとできない物事がある。もう途中で止められても、自分から階段を下りることはしない!

反対車線はとっくに日常の車の流れになっている。

白バイが自分の後ろで様子を窺っている音が聞こえる。

周りに見えるのはいずれも苦しそうな選手ばかり。

自分もその中のひとり。

でも、なんとかとめられずに1km毎を進めていくと最後でサプライズのあの方が!とまらず、顔を見せられてよかった。走るのは自分だけど、その周りには多くの人の想いが集まるんだってことを実感したレースだった。わかったつもりでいたけど、苦しいレースをしてより強く感じた。これは忘れない。先に活かします。

ひとまずレース編はおわり。主観、思い入れ、レース直後ということで少し一方向によった文章だったかもしれません。長々とお付き合いありがとうございました。