Run for Self-actualization

2006年から走っているランナーのblog。もう一花咲かす!

第66回福岡国際マラソン(レース展開編)

3度目の挑戦となる福岡国際マラソン。 一昨年は2時間40分をきった会心のレース。 昨年はさらに高い記録を狙い、跳ね返された一日。 今年は「どうしたい」ってのを直前まで自分の中でも明確にできなかった。 どうなるんだろう?と自分でも予想がつかない状態でのスタートでした。(長文) 体感重視でいくが18:30/5kmは超えないようにいくのが一応の基準。 ・スタート直後 去年よりもさらに混雑を感じる。応援のみんながいるのはわかるんだけど身動きとれずコース取りも流れに身を任せるしかない状態。外、外を廻らされているって意識もストレス要因だ。1kmは3:46あたりで通過。 ・序盤 大通りに出ると調子が出てきた。3kmくらいまでで狭いながらもスタートロスを解消でき、呼吸も落ち着いている。今日はいい! ぱっきーさんと少しの間併走。5km通過18:21最高の滑り出し。今日はいいぞと心の中で唱えながら、 応援にも後押しされて8kmの最初の曲がり角までは快調だった。 ・16kmまで 姪浜先の交差点を曲がると風を少し感じた。悪いことに集団の間で少し単独っぽくなっている。昨年、一昨年と走りづらさを感じた区間なのでうまく走りたい。10kmは18:21(36:42)とまとめたが、10-11kmを3:45かけてしまった。一瞬の気の緩みか。少しだけきつさを感じながら離されないように、そして上り坂を利用して前をつめていくことにした。動きのあるレースはしたくないが、今日は単独走をしに来たわけじゃないはず。集団を利用するんだ。それでも15kmは18:24とやはり少し落ちてしまった。一方、数字にこだわりすぎるなと思ってる自分もいる。 ・23kmまで 16kmの別府大橋でようやく集団を捉えた。その後は流れに乗りながら28kmまでは集団の中で走れた。 事前に足に不安を感じていた部位が結構硬直してきたので痛みに変わる前に19kmあたりでロキソニンを飲んだ。 15-20kmは体感としてはあがっているんだけど、実際はそれほどでもなく18:19、ハーフ通過が1:17:27で35分きりにはまったく余裕がない。走り出すまで35分を明確にきるイメージはなかったけれど、ここで心が揺れた。35分台は狙える範囲だな、、35分台かー、35分きりたいな、やっぱり。 ハーフ通過後にパワージェルも。今回は極端に炭水化物を食べてきたわけじゃなく、なんとなく空腹の前兆のようなものも感じるのでいつもの自分よりは早めに摂取。レースの中でどこで何をするかを考える余裕はある。 ・27kmまで 自分がついていた集団のはかなり大人数だったが、その中でのポジションを探していると、集団の先頭がtakeshiさんだって事に気づいた。そして直後にさとしさんも。序盤は姿も見えなかったけどこんなところまで上がってきたのか!知らないうちにペースも上がってたみたいで20-25kmが最速の18:04。応援隊から声が飛んで集団の中に誰がいるかみんなわかってるだろうな。それより、いよいよ直線道路。また風が向かってきて、集団が横に広がった。集団の後方に待機していたかったが、前方に押し出される形となり、27-28kmあたりで我慢できずに出てしまった。ここで静→動のレースにするのか?まだ早いと思うが、こうなったら行けるところまで行くしかない。 ・30kmまで 案の定すぐにきつくなった。足の感覚が怪しくなってきたのでエンライテンを一箱一気に。結局フィニッシュまで口の中にあったが。前を追ってるつもりだけど先行するランナーもまばらでここからは集団といえるようなものはない。先ほど飛び出した集団に程なく吸収された。脳裏に昨年のイメージがよみがえる。やっぱり30km以降厳しいのか?夏場もう1本でも30km走できてれば。。2分落ちたとしてもベストではあるな・・・いやいや、まだペース落ち始めてないんだから。まだだ。18:18あとでわかったけれど、スプリットも1:50をきっている。 ・35kmまで 折り返し過ぎたら追い風になることを期待していたが、相変わらず風を感じる。一瞬萎えたが対向車線に目をやり、じれさん&イッシーさん、パパさんの姿を確認して気持ちを入れなおした。35.5kmの応援に姿を見せたい。34kmで最後のパワージェルを投入。 ・40kmまで 30-35kmは18:14ここでもまだ落ちてない!こうなったら35分切りだ。決心した。去年はここの応援に救われて完走できた。35.5kmの応援に今年は、力強い走りで答えることができた。ゆたさんと完全に目線を交わすことができた。その後も厳しいところで応援がいてくれた。37kmからの残り5.2kmで19分が最低のぎりぎりラインだが、40秒ほど余裕がある!いったか?いや、まだ油断はできない。ここにきて足ががたがたでぜんぜん前に出ない。応援もらってもどうしても3:40が切れなくなってくる。最後のまとめで足をすくわれないこと、最後まで集中だ。35-40km18:28。残り8分半だ。ひとつのミスで逃すレベル、最後までやりきらなくては。 ・フィニッシュまで 幸運があった。このあたりでは周りを抜いていく状態だったが、ちょうど40km前後で一緒になったランナーは引かなかった。結局トラックまで一緒で、自分も攣りか急性の痛みかわからないものの予兆をふくらはぎに感じてて、これ以上は単独では追えない状態だったが、張り合うことで競技場手前まで持っていくことができた。そして競技場手前でぱっきーさんから檄をもらった。そのランナーにも。ヤギさんって声が飛ぶ。・・・話には聞いてたがこの人が。後で知ったがマラ完練習会で一度一緒に走ってた。 それにしても最後のこのポイントでぱっきーさんに声をかけてもらえるとは。自分もものすごい悔しい思いをして、その原因となった体調不良を抱えた中、この寒風の中を・・・思わず気合の声が出た。そして坂を駆け上がりフィニッシュへ。 最後2.2kmは8分をきるところまで巻き返し、2:34:28の大幅ベスト更新となった。 18:21-18:21-18:24-18:19-(1:17:27)-18:04-18:18-18:14-18:28-7:59 total 2:34:28 ・気象条件にも恵まれ、すべてがうまくいった一日だった。一緒に走る仲間は高揚感の源だったし、現地の応援はものすごく背中を押してくれた。そしてコメントやメール、直接話した人はいろんなアイデアやレースに臨む姿勢のヒントをくれた。それを今回は自分のがんばりも加え、記録を出す方向にベクトルをそろえられたと思っています。ありがとうございました。